秋津壽男“どっち?”の健康学「日本人の三大死因を選べるならあなたは?残された家族たちのために身の回りの整理も」 (2/2ページ)
食事ができないなどの苦しさも、胃に穴をあけて胃ろうを作ることもできます。肺ガンの場合、呼吸は苦しいですが、呼吸を楽にすることは可能です。
昔のように痛くもなく、苦しさもなく、死を迎えることができるのです。ガンは死ぬまでに、かなりのインターバルがあります。ガンにかかってから十数年も生きてこられた樹木希林さんのあり方は、私は理想的だと思います。
ただ、前提として、平均寿命まで生きたり悠々自適な場合の話です。
若い人の場合、ガン宣告を受けたら何よりも「死ぬガンか否か」を調べることが肝心です。最近は医療技術の進化も目覚ましく、「手術」「放射線治療」「抗ガン剤(薬物療法)」の他に免疫療法も加わりました。セカンドオピニオンやサードオピニオンにより、さまざまな治療法が模索できるので、情報を集めて1、2週間で早めに結論を出して治療に専念しましょう。民間療法を利用する際には、担当者の医療的な肩書をよく見ることです。そして、ガン検診を怠らないのは言うまでもありません。万が一、悪性腫瘍やステージが進んだ場合でも、残りの人生を楽しく生きるための手術を受け、過度に落ち込まず明るく生きてください。
さて、私のお話は今週で終わりとなります。3年以上もお読みいただき、まことにありがとうございました。健康の源は「明るく暮らすこと」です。これからも元気で過ごしてください!
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。