暗いニュースばかり見ていると更なる悲劇を求め長期的な不幸のサイクルにはまり込んでしまう(米研究) (1/3ページ)
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暗いニュースは往々にして瞬く間に拡散されるものだ。それは今、世界を震撼させている感染病、交通事故や自然災害、テロや発砲事件などでたくさんの犠牲者がでるなど、誰かが不幸にあったというような悲劇的なものが多い。
SNSでも暗いニュースばかり拡散させている人がいるが、もしあなたが暗いニュースから目が離せなくなり、繰り返し浸っているのなら注意が必要だ。
新たなる研究によると、悲惨な出来事にばかり意識を向けていると「不幸のサイクル」にはまり、もっと悲惨なニュースに引き寄せられるようになってしまい、そこから抜け出せなくなるという。
更にその強い精神的なストレスは、例え状況が好転したとしても引きずってしまい、長期にわたり影響を受けるという。
・悲しみが悲しみを呼ぶ。不幸を伝染させる暗いニュース
ロクサン・コーエン・シルバー氏(米カリフォルニア大学アーバイン校)らによる新しい研究によると、「共同トラウマ」に繰り返し浸っていると、不幸のサイクルにはまり、もっと暗いニュースに引き寄せられるようになってしまうという。
アメリカ人4165名を3年間追跡してみると、悲惨な出来事を取り扱ったニュースを多く見る人は、将来に不安を抱き、また別の悲惨な出来事を扱ったニュースを見る時間が長くなる傾向にあったのだ。
じつは、暗いニュースによる悲しみが”伝染”することを示した研究はこれまでにもあった。
たとえば、ある研究では、有名人の自殺を報じるニュースが流れると、視聴者が自殺について思い浮かべ、下手をすると本当に自殺に踏み切ってしまう恐れが高まるとことを明らかにしている。こうした有名人の後追い自殺は日本でも実際にあったことだ。