#へんてこアート入門 『刀剣博物館 日本刀の見方 姿』編 (4/5ページ)

学生の窓口

準備というほどではありませんが、1Fのチケットカウンターでは「刀剣鑑賞の基礎知識」という小冊子も配布していますので、展示室に入る前にそちらをお読みいただくとより展示がわかりやすくなるかと思います。また、展示室では、刀を拡大して見ることのできる単眼鏡を無料で貸し出していますので、ぜひご利用ください。

全展示品が写真撮影可能!

――今回の企画展において、一般的な展示会や美術展とは「ここが違う」というポイントを教えてください。

荒川さん 今回の展示に限ったことではありませんが、私たちの博物館は日本でも数少ない「日本刀に特化した博物館」です。そのため展示室内の照明も日本刀の美しさを最大限に引き出して鑑賞できるようになっています。また、自館の所蔵品や寄託品が中心の展示なので、国宝や重要文化財といったものも含めて、「展示品の全てが写真撮影可能」というのも、他の展示ではあまりないことかと思います。

――気に入った作品があれば、写真に収められるのはうれしいですね。最後に今後の展望を教えてください。

荒川さん 『日本刀の見方』展では2019年10月~12月には「地鉄」、2020年2月~5月には「刃文(はもん)」をテーマに取り上げます。今回の「姿」と併せて、この3つの要素が日本刀を鑑賞する際のポイントになりますので、各回の展示をご覧いただければ日本刀の見方というものがつかめるかと思います。
今後はこの3展示を定期的に開催することで、日本刀を知る機会を提供できるようにしたいです。また、両国という地域は海外の方も含めて観光のために非常に多くの方が来られます。こうした地で日本刀という日本固有の文化を発信していくことが私たちの使命ですので、これからも日本刀の魅力に触れられる展示を開催していきたいと思います。

――ありがとうございました。

『日本刀の見方』展は、国宝をはじめとする貴重な刀が数々見られるだけでなく、どのように見ればいいのかも学べるまさに一石二鳥の企画展です。

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