大人気コミック『ファイブ』シリーズ作者・ふるかわしおり先生「画業20周年記念独占インタビュー」後編 (6/9ページ)

日刊大衆

――音楽の話が出ましたが、マンガの制作中はどんな曲をかけているんですか?

 日本語を聞きたい日と聞きたくない日があって、聞きたい日はRADWINPSかONE OK ROCKが多いですね。『ファイブ』の作画的に、勢いのある曲を聴きながらでないと描けないということもあって。
 それと、『ファイブ』をドラマ化して頂いたときに『学園天国』を楽曲提供していただいたミュージシャンの大石昌良さんの曲も、原稿が描きやすいですね。
 他にもドラマでトシ役をやっていただいた佐藤流司くんのバンド、The Brow Beatも聴いています。
 日本語が聴きたくないってときは、頭に日本語が入ってきて邪魔になっちゃうんですけど、それってもしかしたら集中力が無いときかもしれないですね。テレビの音なんかも同じで。
 だから逆に集中しているときは、歌詞が記号として通り抜けていくので、同じ曲を聴いて作業していたアシスタントさんと曲の解釈の仕方が全然違っていたりします。

「たった1人でも読んでくださる方がいれば」

――さて話は変わりますが、『ファイブ』には実に様々なタイプの男性キャラクターが登場します。そこで、ふるかわ先生が実際に好きな男性のタイプをお聞きしてもよいでしょうか?

 尊敬できる人で、仕事を頑張っている人。でも頑張っていてもその仕事が好きじゃない人は苦手です。あとは穏やかな人ですかね。振り回されたくないので(笑)。

――なるほど(笑)。ご自身の恋愛経験がマンガに生かされていたりすることはあるんでしょうか?

 それは別物ですかね。ただ、恋愛感情にかかわらず、キャラクターには私の価値観が遺伝子として組み込まれているかもしれません。
 例えば担当編集者さんとキャラクターの描き方で意見がぶつかったときは、自分の価値観として絶対にない提案をされたときなんですよね。正解だったとしても、価値観としてイヤなものは描けないので。

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