槍一本で伊勢守!幕末三舟の一人・高橋泥舟のまっすぐな生き方が美しい! (1/4ページ)
幕末三舟(ばくまつさんしゅう)とは、文字通り幕末に活躍した「舟」の字が名前につく三人を指す言葉ですが、果たして誰のことでしょうか。
大抵の方は勝海舟(かつ かいしゅう)、歴史が好きな方なら山岡鉄舟(やまおか てっしゅう)までは思いつくと思いますが、最後の一人で答えに詰まる方が多いようです。
勝海舟(左)と山岡鉄舟(右)、あと一人は?
その答えは高橋泥舟(たかはし でいしゅう)。先の二人と合わせて幕末三舟となりますが、大海原に夢を馳せた「海舟」、剣術や禅を究めた堅固な信念を思わせる「鉄舟」に対して、「泥舟」なんて何だかカチカチ山の狸みたいに沈んでしまいそうな印象です。
しかし、後世「幕末三舟」と称せられるくらいですから、きっとひとかどの人物には違いないはず。
そこで今回は、幕末に活躍した高橋泥舟の人生を紹介したいと思います。
高橋泥舟ってどんな人?ざっくり三行で紹介とりあえず、高橋泥舟についてざっくり知りたい方向けにざっくり三行で彼のプロフィールをまとめてみました。
一、 山岡鉄舟の義兄。
一、 槍術の達人。
一、 徳川慶喜の側近として活躍。
お急ぎの方はこれだけ知っておけば十分かも知れませんが、少しでも興味の湧いた方は、もう少しおつき合い頂ければと思います。
高橋泥舟のプロフィール高橋泥舟は江戸末期の天保六1835年2月17日、旗本・山岡正業(やまおか まさなり)の次男として江戸で生まれました。