遺伝子とうつ病に関する新しい研究で、過去1000本分の研究結果はまったくの無駄だった可能性が!?(米研究) (4/7ページ)
そして、ようやく2005年になって10万人を対象とする大規模な研究を行ったときには、つながりを示す証拠は何も得られなかった。
「そうなれば、その候補遺伝子への情熱は冷めると考えることだろう。だが、そうはならなかった」とミュナフォ氏は言う。
結果が信頼できないことを示す証拠は、研究者が求めるものではなかったからだ。実際、SLC6A4とうつ病に関する研究は2005年以降に増加し、その後10年で4倍にもなった。
「科学には自己修正能力があると言われるが、候補遺伝子の事例が示しているのは、それは遅々としたもので、とにかく無駄が多いということだ」とミュナフォ氏。

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・再現性クライシス――正しさよりも生産性が評価される
心理学からがん生物学まで、科学の多くの分野が似たような問題を抱えている。ある研究に続く一連の研究の一切が、偽の結果に基づいているかもしれないのだ。
いわゆる「再現性クライシス」と呼ばれるこの問題の原因は多種多様だ。
何か面白いものが見つかるまでデータがいじられることもあるし、答えに適合するよう疑問を修正したりすることもあるだろう。
また不都合なデータはなかったことにして、気にいるデータだけを採用したり、証拠について印象操作をしたりすることもある。
じつのところ、ごく一部の悪質なケースを除けば、騙すことを目的としてそうされることは稀だ。