植物は成長が困難になると死が始まる。そして完全に成長できなくなると死ぬ。 (2/2ページ)

心に残る家族葬

植物は、ウィルスに感染した時、感染した部分の細胞を自ら枯らして感染の拡大を防ぐのである。この、植物がウィルスを道連れに自殺する仕組みは「過敏感細胞死」と呼ばれるもので、植物の遺伝子に予め組み込まれた自己消去プログラムだ。ウィルスに感染した時、人間や動物は免疫力が働いてウィルスを撃退してくれるが、植物には免疫力が存在しない。それが、植物にこのような能力が備わっている理由である。

■植物の驚異の生命力

植物の「過敏感細胞死」のように、予めプログラムされた細胞死は「アポトーシス」と呼ばれ、人間も含む多細胞生物に見られる現象である。オタマジャクシがカエルになる時に尻尾が無くなる事や、人間の胎児の指が5本指に形成される過程も同じくアポトーシスだ。しかし、それらは必要のなくなった細胞が自ら死滅して行く現象であり、ウィルスに感染した細胞を自ら殺す植物とは事情は大きく違っている。脳や免疫力を持たず、自らの一部を犠牲にしてまで生き続ける植物の生命力は、人間や動物以上に強靭だと言えるだろう。

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