#へんてこアート入門 『センス・オブ・スケール展』編 (2/5ページ)

鈴木康広「日本列島のベンチ」2014年 作家蔵 撮影:木奥恵三

田中達也「しばらくここで待ってクリップ」2018年 作家蔵
――なぜ「スケール」に注目した展覧会を企画したのでしょうか?
立浪さん 私たちはさまざまなメディアで、目に見えない最小の物質から遠く離れた宇宙の果てまで、あらゆるスケールの事象について情報を得られるようになりました。ミクロからマクロの世界まで、肉眼では捉えられないものを、あたかも実際に見たかのように理解していますよね。
一方で、本当の大きさを実感することは難しくなっているように思いました。例えば、テレビや本で見ていたものの実物を見て「思ったより小さい(大きい)」と驚くことがあると思います。
――確かに実物を見て初めて大きさや小ささを実感することが多いですね。
立浪さん そこで、美術作品を通してスケールについて考えることで、表現された大きさと、本来の大きさの関係を捉え直し、その差異を楽しむことができるのではないかと思いました。
また、大きさやその見え方をテーマにすることで、美術の表現に対してだけでなく、日常に対しても、何か新しい気付きを得られるような展覧会にしたいと考え、今回の展覧会を企画しました。
最後まで飽きずに楽しめる展示――この展覧会の見どころを教えてください。