#へんてこアート入門 『センス・オブ・スケール展』編 (3/5ページ)
立浪さん これまであまりなかったコンセプトの展覧会だと思います。絵画、写真、映像や立体作品、インスタレーションまで、幅広い表現を見ることができるのが特徴です。
あっと驚くような大きさの作品もあれば、繊細な手仕事によって作られた小さな作品、クスッと笑える作品まであり、飽きずに最後まで見られます。
――「ここが他とは違う!」というポイントはどこですか?
立浪さん 横須賀に関連する出品作が多くあることですね。この美術館、この立地でなければ生まれなかった表現や展示だと思います。
とはいえ、市外の方が楽しむことができない地元ネタというわけではありません。作品を楽しみつつ、地域性も感じることができるということです。
――横須賀の魅力が感じられる作品として何が挙げられますか?
立浪さん 平町公さんの「京浜工業地帯の掟 磯子・横須賀隆起図」や、鈴木康広さんの水平線をモチーフとした作品群、高橋勝美さんが作る横須賀にあった和風建築のミニチュア、岩崎貴宏さんによる横須賀と広島の歴史的なつながりを捉えた作品、高田安規子・政子さんの『ガリバー旅行記』を軸にした作品・展示などです。

平町公「京浜工業地帯の掟 磯子・横須賀隆起図」(部分)2019年 作家蔵 撮影:木奥恵三
――個人的におすすめの作品は何ですか?
立浪さん 絞るのは難しいのですが、大きさの関係について理解しやすいという点で、田中達也さんの「スケールと見立ての関係」をおすすめします。
田中さんは、「異なる縮尺のものを組み合わせて見立ての世界を作る」という作家さんです。