「男性の結婚願望の低下はウソ!」驚きの理由とは (2/5ページ)
どちらかを選べと迫られたら、現段階で「一生結婚するつもりはない」という強い意志を持つ人以外は、「いずれ結婚するつもり」を選ぶしかなくなりますよね?
このひとつの設問の回答結果だけで「結婚したい人が9割もいる」と断じるのはかなり乱暴です。
にもかかわらず、この「結婚したい人9割説」はメディアも一部の専門家もなんの疑いもなく使用しているどころか、むしろ進んで使っています。
◇結婚願望のある男性は約4割
実は、この出生動向基本調査ではこのあとに続く質問があります。
「いずれ結婚するつもり」を選んだ人に対して、「1年以内に結婚したい」「理想の相手ならしてもよい」「まだ結婚するつもりはない」のいずれかを回答させています。
この回答と、最初の設問の「一生結婚するつもりはない」を合わせて、結婚前向き派と結婚後ろ向き派がどれくらいいるか、その経年推移を見てみましょう。
赤系=結婚前向き、青系=結婚後ろ向き、灰系=不詳とします。
これによれば、ここ30年間、男女とも結婚前向き派はほぼ同レベルで変わりません。
直近の2015年でも、結婚に前向きなのは、男性39%、女性47%です。とても9割には届きません。
ざっくり言えば、本当の意味で「結婚したい」という人は、18~34歳の男性の4割、女性の5割しかいないということです。
◇男性の結婚願望は30年間ほぼ変化なし
ちなみに、グラフの最初のほうにある1980年代の日本は、ほぼ全員が結婚する皆婚時代でしたが、当時でさえ個人の意識としては、全員が結婚に前向きだったわけではないことがわかります。現代とさほど変わってはいないのです。
80年代まで皆婚できたのは、男に結婚願望があったからではなく、社会的な結婚システムのおかげです。
わかりやすくいうと、お見合い結婚と職場結婚というお膳立てがあったからこそ、かつて全員が結婚できていたのです。