酒やコーヒー、タバコも注意! 猛暑「脳梗塞を防ぐ10か条」 (1/3ページ)

日刊大衆

写真はイメージです
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 最悪の場合は死に至る恐怖の疾病。これから暑くなる季節に最も注意が必要というが、いったい、なぜなの?

「今年は、北海道で観測史上初めて5月に35度以上の猛暑日を記録したように、日本列島が季節外れの暑さに見舞われました。これから夏にかけて、しっかりと暑さ対策を行う必要がありますね」(気象庁関係者)

 熱中症はもちろんのこと、医療関係者の間で、この時期、最も危惧されているのが“脳梗塞”だという。「気温が上昇する6〜8月は、脳梗塞になりやすいんです。汗をかくと血液中の水分が減って、血液がドロドロ状態になり、血管が詰まりやすくなりますから」

 こう説明するのは、『くどうちあき脳神経外科クリニック』の院長で医学博士の工藤千秋氏だ。「脳梗塞の主な原因は、動脈硬化により脳内の血管が詰まること。高齢者のだいたいの方はコレステロールや血糖値が高く、動脈硬化が進行しているのですが、電気代がもったいないなどの理由で、エアコンを使わない人も多いんです」(工藤氏=以下同)

 血管の状態がただでさえ良くないのに、暑さで脱水状態になり、血流が悪くなってしまうのだ。「若い方も油断できません。暑い中、屋外で活動していて、水滴になるほど汗をかいていなくても、実際は“不感蒸泄”といって、皮膚から汗が蒸発して、1日でおよそ1.5リットルのペットボトル1本の半分くらいの水分が失われています」 それが積み重なっていくと、血管がダメージを受けて最悪の結果を招くという。

 年齢に限らず、アルコールやコーヒーを普段からよく飲む人も注意が必要だ。「これらは利尿作用のある飲み物なので、オシッコの回数が増えます。水分を補給してもすぐ排出するので、暑い夏場なんかは自分でも気づかないうちに、脱水症状になっているんです」

 猛暑により脳梗塞が起きるリスクが高まることは分かったが、では、その対策はあるのか? まず、知っておくべきは脳梗塞になる前兆の「FASTの法則」だ。文末の表を見てほしい。工藤院長によれば、顔(FACE)、腕(ARM)、会話(SPEECH)のどれかに、これらの症状が突然、現れると危険信号だという。「1〜2時間でこれらの症状が治まっても安心せず、救急車を呼んでもいいので、すぐ病院に行ってください。

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