10代のうつ病が増加傾向。原因はゲームではなくSNSであるとする研究結果(カナダ研究) (2/3ページ)
コンロッド教授らの主張によると、うつ病の増加は、インスタグラムのようなSNSを通じた活動と関係しているという。
そうした場では、やたらと華やかな写真ばかりが目に触れる。だが自分の生活を振り返ると、そんな華やかさとはちっとも縁がない。すると自己嫌悪に陥ってしまうというわけだ。
そこは「悪循環を引き起こす反響室のようなもので、うつ症状を悪化させてしまう物事に常にさらされる結果になります」とコンロッド教授はいう。
ちなみにSNSをやることで、運動などのうつ病を緩和する活動が行われなくなる可能性も考えられたが、今回の研究ではそうしたことはないという結果だった。
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・ゲームは逆に気晴らしになっていた
意外だったのはゲームをプレイしたからといって、うつ病が発症しやすくなったりはしていなかったことだ。
研究から明らかになったのは、平均的なゲーマーは社会的に孤立しているようなことはなく、ゲーマーの7割は直接かオンライン経由で他の人たちと一緒にゲームをプレイしていた。
引きこもりの原因になるなど、何かと目の敵にされがちなゲームだが、むしろプレイすることで幸福感が上がるという結果が得られており、いい気晴らしの手段であることがわかった。