赤ワインに含まれる化合物がうつ病や不安神経症の新治療の扉を開く(中国研究) (2/2ページ)

カラパイア

しかし、あまりに多くのストレスを受けると、脳に過剰なコルチコステロンが流れてしまい、やがてはうつ病などの精神疾患を発症させてしまう諸刃の剣だ。

 マウスを使った実験で、過剰なコルチコステロンによって誘発されたPDE4は、うつ病や不安神経症的な行動を生じさせることが明らかになった。

 PDE4によって環状アデノシンーリン酸(細胞の分裂・変化・移動・死といった生理学的変化の信号を出すメッセンジャー分子)が減少し、脳内の物理的な変化を引き起こしていたのだ。

 だがレスベラトロールはPDE4の発現を阻害することができた。これがコルチコステロンに対する神経防護作用となり、抗うつ効果を発揮していたのだ。


・うつ病の新薬開発の礎に

 既存の抗うつ剤は脳内にあるセロトニンやノルアドレナリンに作用するが、これで症状が完全に治るのは3分の1の患者だけだ。
 
 今回の発見が新しい抗うつ薬開発につながれば、従来の薬が効かなかった患者たちの苦しみも癒すことができるかもしれない。

 これは赤ワインをガブガブ飲めばいいという話ではない。飲酒がもたらすリスクはもはや常識となっている。レスベラトロールを抽出したアルコール成分のない新薬が開発されるまで待つことにしよう、そうしよう。

References:Compound found in red wine opens door for new treatments for depression, anxiety | EurekAlert! Science News/ written by hiroching / edited by parumo

「赤ワインに含まれる化合物がうつ病や不安神経症の新治療の扉を開く(中国研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る