この世でもっとも恐ろしい!歳月を経た古女房が「山の神」とされる理由とは? (1/2ページ)

Japaaan

この世でもっとも恐ろしい!歳月を経た古女房が「山の神」とされる理由とは?

この世でもっとも恐ろしい祟りと言えば「山の神」……そんなジョーク?も通じなくなってきた令和の昨今。

「山の神と言えば、箱根駅伝の5区で活躍した選手でしょ?」

山の神の祟り(イメージ)

確かにそれもそうなのですが、ここで言う「山の神」とは女房、特に結婚してから歳月を経た古女房(の怖ろしさ)を指します。

人でも動物でも器物でも、永い歳月を経て神様になってしまうのは、八百万の神様がおわす日本ではよくある事ですが、どうして女房は「山の神」なのでしょうか。

今回はそんな「山の神」について紹介したいと思います。

なぜ女房が「山」の神様なのか

女房を「かみ(上・神)さん」などと呼んで尊重と親愛を示すのは広く知られるところですが、それがどうして「山」の神なのでしょうか。

その由来については諸説ありますが、ここではその中からいくつか紹介していきます。

一、 変わりやすい山の天気から

暗雲たちこめる夫婦仲(イメージ)

ついさっきまで晴れていたのに、気づいたら暗雲が立ち込めていた……山を歩いていると、そんな場面に多々遭遇しますが、変わりやすい山の天気(神様のご気分)を、乱高下しやすい女性の気分になぞらえたと言われています。

一、 神の依り代である蛇が男性器の形をしているから

蛇はその生命力と脱皮する生態から、死と再生を象徴する神格を与えられてきました。そして頭部が男性器を連想させる形状であることから、それを依り代として好む神様は女性に違いない……そう考えられたのかも知れません。

現代でも各地に男性器を模した御神体を祀る習俗が伝わっており、信仰深い人々が豊穣や繁栄を祈り続けています。

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