この世でもっとも恐ろしい!歳月を経た古女房が「山の神」とされる理由とは? (2/2ページ)
一、 山が女人禁制だったから
かつて山は女人禁制とされ、女性が山に入ると祟りがあるなどと言われますが、これは山の神様が女性で、こと美しい同性に対して嫉妬するためと考えられました。
逆に山の神様は醜いものが好きなようで、猟師や樵(きこり)たちが山に入る際は醜い顔の虎魚(オコゼ)をお供えしたり、お守りにその干物を携帯したりしたそうです。
まとめ山の神様は豊かな実りと共に、恐ろしい祟りもなす気まぐれで極端な両面を併せ持ち、それが女房の有難みと恐ろしさに喩えられたようです。
また、山の事故で亡くなることを「山の神に愛された」とか「魅入られた」などと言いますが、彼女の愛情があまりに激し過ぎたのかも知れません。
夫婦そろって、共白髪。
「さわらぬ神に祟りなし」とはよく言ったものですが、山の神様はさわらなきゃさわらないで祟られますから、どうか熱心に信仰を奉げ、末永く幸(さきわ)いますように。
参考文献:
吉野裕子『山の神 易・五行と日本の原始蛇信仰』講談社学術文庫 太田昭彦『山の神さま・仏さま 面白くてためになる山の神仏の話』ヤマケイ新書 鈴木正崇『山岳信仰 – 日本文化の根底を探る』中公新書日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan