歌舞伎や寄席、相撲でよく見る「江戸文字」実は呼称もデザインも全て違う。正しくはなんて言うの? (4/5ページ)
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デザイン
隙間なくお客がびっちり入りますように、という願掛けの意味と、力士が互いに力を出し合う様子を表しているともいわれています。
根岸家は10代目の根岸治右衛門まで番付の発行を担っていましたが、1952年に相撲会所に年寄株を返上するとともに廃業しました。根岸流は現在は相撲協会のもと、行司の必須技能として後輩に脈々と伝えられています。
上記三つに共通しているのは、余白の空間を極力なくすことで「お客さんがたくさん入って欲しい」という験担ぎの心が根底にあることです。日本人の頭髪は黒いことから、黒い墨がみっちりと余白を埋めている様が、人がぎゅうぎゅうに入っていることと見なされました。


千社札は寺社の柱や天井などに自分の姓名や雅号など木版刷りした札のことですね。千社札が流行ったのは「稲荷千社詣り」で全国の千の神社を巡拝する風習が生まれ、参拝した証拠として貼っていくために必要になったから。江戸時代の天明から寛政(1781‒1801年)の頃のようです。
実は千社札にも書体があり、田てう、田キサという書体が知られていますが、総称して「籠文字」と呼ばれます。