方言は悪いことば?かつて鎌倉で行われた言葉狩り「ネ・サ・ヨ運動」の黒歴史を紹介 (4/6ページ)

Japaaan

しかし、全児童とは言っても鎌倉に土着している「悪いことば」の子と、外部から移住して来た「よいことば」の子は最初から判っている訳で、恐らく土着民の子の中から「反抗的な子」や、あるいはなかなか方言の抜けない「努力が必要な子」が徹底的にマークされていたであろうことは想像に難くありません。

先生や学校当局から快く思われていない子が「いじめ」のターゲットにされるリスクも高く、現代だったら人権侵害で訴えられてもおかしくないようなことが、平然と行われた「時代」を感じます。

燃えろよ燃えろ……「ネ・サ・ヨ祭り」が全国に紹介

そんな方言追放運動の極めつけが「ネ・サ・ヨ祭り」。日常会話の「そんで(それで)ネェ」「そんでサァ」「そんでヨォ」といった語尾(ネ・サ・ヨ言葉)を、鎌倉における土着方言の象徴として槍玉に挙げます。

そしてその「ネ・サ・ヨ言葉」を児童一人々々に短冊に書かせて竹などにくくりつけたものを、校庭の中央でドンド焼き(左義長)のように燃やしたと言いますが、きっと中世ヨーロッパの魔女狩りもかくやとばかりの光景だったことでしょう。

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