心霊番組が激減したのは非科学だから?非科学を追い出しすぎることの弊害 (1/3ページ)

心に残る家族葬

心霊番組が激減したのは非科学だから?非科学を追い出しすぎることの弊害

かつてテレビを賑やかせた、いわゆる「心霊現象」を扱う番組が激減している。昔は夏休みともなれば怪談や霊体験の再現ドラマ、心霊写真の鑑定などに子供たちは怖いと悲鳴をあげながらもどこか楽しみにしていたものだった。それが近年、カルト宗教の事件の影響か、科学教育の妨げになるからか、子供たちの、というより我々の生活世界から「幽霊」が追い出されているように思う。我々にとって大切な隣人であった幽霊について考えてみる。

■幽霊とは何か

幽霊とは何か。Wikipediaによると、「死んだ者が成仏できず姿を現したもの」「死者の霊が現れたもの」とある。出典はそれぞれ、広辞苑と、日本大百科全書(小学舘)とあるから公式の定義として間違いない。人間の肉体には魂(のようなもの)が宿っており、肉体が滅んでも魂は不滅で死後も存続しあの世に行くが、生に執着してこの世にさ迷っている状態で、時折姿を現すことがある。「生霊」などというものもあるが、概してこの世にうらみ、未練を残した死者の魂といったところだろう。

■非科学的だからという理由で幽霊が消えつつあるが

うらみつらみの固まりのようなものだから、大概の幽霊は怖いものである。筆者もいくつかの恐怖体験があるが、そのひとつが少年期に観たオカルト映画のCMである。CMの最後に女の子の幽霊が「お父さん うらめしい」と迫ってくるもので、これが凄まじく怖かった。未だに背筋が凍るほどだ。洋画であるにも関わらず「うらめしい」などという吹き替えを当てた製作者のセンスこそうらめしいが、今の子供たちに「うらめしい」「うらめしや」はあまり通用しそうもない。なぜなら現代では幽霊は消えつつあるからだ。幽霊は非科学的存在であり、霊やお化けなどというものはあり得ないというのが、科学的世界観に基づく現代社会における常識である。しかしこの「科学教育」がどこまで本当の意味で教養として身に付いているかは疑問である。

■非科学な存在である幽霊が教えてくれることもある

幽霊がなぜ怖いかと言えば死んだ人間が現れるというあり得ない現象に対するパニックである。しかしそれが揺らぎつつあるデータがある。

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