誰もが不幸になった「コンビニ土下座事件」、犯行一味には“ある思惑”の噂も…【モンスタークレーマー事件簿】 (2/2ページ)

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 その後の裁判では、この一味が過去にもコンビニエンスストアに押し掛け、因縁を付けるなどして金品を強奪していたことが発覚。さらに、反社会勢力との繋がりを示唆した当時46歳の男は、名の知れた不動産会社に務めていたが、解雇となり、会社が謝罪コメントを出す事態に発展。一部では、この行動が全てこの男と不動産会社が計画した「地上げ行為」だったのではという見方も出ているが、真相はわかっていない。

 この犯罪は多くの人々の怒りを買い、犯行一味の名前と顔は現在もネット上に残されている。現在何をしているのかは不明だが、裁判で有罪判決を受けており、就職などは極めて難しい。その代償は極めて大きいが、事件を考えれば当然の報いとの声が大半だ。

 一方、事件のあったコンビニエンスストアも、現在は閉業している。この件については、コンビニ側がなぜ犯行一味の言いなりになって土下座をしたのかが議論となっており、「コンビニ統括者から謝罪するよう強要されたのではないか」との声もある。店舗責任者ではなく警察に通報していれば、違う展開になったはず。

 仮にそれが事実だとすれば、誰も守ってくれない中で謝罪せざるを得ない状況に追い込まれたということになる。辞めたくなるのは当然だ。救いは、コンビニ側にネットユーザーから同情と激励の声が寄せられたことだけだろう。

 誰もが不幸になったと言わざるを得ない事件だが、この件をきっかけに、クレーマー対応について考えを新たにしたコンビニ経営者は多かったと聞く。その場にいた被害者の傷は現在も癒えることはないだろうが、苦しみに耐え謝り続けた行動は、店舗従事者に大きな学びを与えた。

文 櫻井哲夫
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