諸行無常の響きあり…裏切りに絶望した悲劇の貴公子・平清経の生涯(上) (2/5ページ)
幼少の頃より眉目秀麗、利発聡明で諸芸に豊かな才能を見せたそうですが、こと横笛の腕前は一門の中でも抜きんでていたと言われています。
しかし決して文弱という訳ではなく、初陣は治承四1180年5月26日、三井寺(みいでら。園城寺)に攻め込んで以仁王(もちひとおう)と源頼政(みなもとの よりまさ)の起こした謀叛(以仁王の乱)を鎮圧。颯爽と采配を執る18歳の若武者ぶりに、家人たちも大いに奮い立ったことでしょう。
この乱を契機として、全国各地で頼朝公をはじめとする反平家勢力が挙兵。平家一門はその追討に当たるのですが、清経は墨俣川の合戦(治承五1181年4月25日)で源行家(みなもとの ゆきいえ。頼朝公の叔父)と義円(ぎえん。頼朝公の異母弟)の連合軍を撃破するなど、赫々たる武勲を立てます。