幼少期に親に嘘をつかれて育った子供は、大人になると社会的適応が困難になる可能性(国際共同研究) (1/4ページ)

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幼少期に親に嘘をつかれて育った子供は、大人になると社会的適応が困難になる可能性(国際共同研究)
幼少期に親に嘘をつかれて育った子供は、大人になると社会的適応が困難になる可能性(国際共同研究)

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 子供が駄々をこねた時、親は思わず「いい子にしないとお巡りさんにつかまっちゃうよ」、「鬼が出てくるよ」などといった嘘をついて、子供に言うことを聞かせようとする傾向がある。

 そうした親の嘘は一時的には効果があるかもしれない。だが、今回の共同研究によると、親に嘘をつかれて育った子供たちは、成長してから親に嘘をつきやすく、社会での行動に有害な影響をもたらす可能性があることが明らかとなった。
・379人の若者を対象に調査

 シンガポールの南洋理工大学(NTU)は、カナダのトロント大学、アメリカのカリフォルニア大学とサンディエゴ大学および中国の浙江师范大学(Zhejiang Normal University)との共同研究で、親に嘘をつかれて育った子供は、大人になると嘘をつきやすく、矛盾に悩む社会の困難に直面する可能性があることを明らかにした。

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 今回の調査では、親が子供を従わせるための目的でついた嘘のみに焦点をあて、研究チームは379人のシンガポールの若者たちにオンラインアンケートを行い、そのデータを収集・分析した。

 最初のアンケートでは、「子供の時、両親に嘘をつかれたことがあるか」という質問がなされた。

 更に、「食事の内容に関する嘘」「移動や退去に関する嘘」「子供の不正行為に関する嘘」「物品購入の際のお金に関する嘘」といった4つのカテゴリーについても、子供時代への回顧を求めて答えてもらった。

 2番目のアンケートでは被験者に、「大人になった時に、どのぐらいの頻度で両親に嘘をついたか」という質問をし、「活動と行動に関連する嘘」「向社会的嘘(または他人に利益をもたらすことを意図した嘘)」「出来事を誇張する嘘」の3つに絞り回答してもらった。
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