「スポーツ」を科学するってどういうこと? 「スポーツ科学」の研究者に話を聞いてみた #学問の面白さ (4/5ページ)
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当時は部活動に一生懸命で、就職するのも何か違うと思っていたので、「じゃあ大学院に進もう」と思いました。
それで博士課程で学んでいるときに、早稲田大学に「スポーツ科学部ができる」と聞いて、助手に応募して、現在に至るわけです。
――何か大きなきっかけがあって……というのではないのですね。
消極的に研究の世界に飛び込んだのです。大学の授業も単位が取れたらそれでいいという考えでしたしね。でも、振り返るとちゃんと勉強しておけばよかったなとは思います。
ただ、部活動に一生懸命に取り組み、それがきっかけで意外な進路ができました。なので、もしこれという目的がなかったとしても、何でもいいので一生懸命に取り組み、与えられた運命から逃げないようにすれば、人生の岐路に立ったときでも、何とかなるんじゃないか……そう思います。
目標を探し、それに向かって進むことも大事ですが、こだわり過ぎずに目の前の課題に愚直に取り組めば、思いも寄らない出会いが訪れるはずです。
大学で学んだことが大きな財産になる――昨今、大学で学ぶことに意味を見いだせない学生が増えています。先生はどう思われますか?
確かに今の学生たちは、消極的というか、刺激を与えられるのを待っている傾向にあると思います。
授業でもすぐにスマホを見ていますし、授業に集中していない学生が多いですね。私たちが何か刺激を与えないと、すぐに逃げてしまいます。
ただ、大学で学ぶ全てが「意味がないもの」「つまらないもの」ではないことだけは理解してほしいです。
目の向け方次第で興味や刺激になるでしょうから、まずは目を背けず、どんなことにでも向き合う癖をつけてもらいたいですね。そうすることで、自分が一生懸命取り組めることが見つかるかもしれません。
また、今の学生たちは「自己実現すること」に飢えていると思います。