<東京暮らし(16)>「不登校」を考える (2/6ページ)
33年間、不登校の子どもたちの居場所をつくり続ける西野博之さん 1960年に浅草で生まれた西野さんは、86年から子どもや若者の居場所づくりに関わり、91年にフリースペースたまりばを開いた。2003年に子ども夢パーク内にフリースペースえんを開設、現在は指定管理者として夢パーク全体の運営管理を行っている。フリースペースえんには、19年3月現在、川崎市内外の151人の子ども・若者などが登録しており、利用料は無料だ。小中高生が中心だが、障がいやコミュニケーションに問題を抱え、就学や就労が難しい18歳以上の人もいる。
フリースペースえんでは、子どもや若者は思い思いのことをして過ごす。勉強をしたい子はもちろんできるし、教えてくれる大人もいる。楽器演奏やゲームをしたり、約1万平方メートルの夢パークの敷地の中を駆け回ったり、木登りしたり、時には薪割りやたき火、遊具を自分たちで手作りしたり。さまざまな年齢や個性の子ども、若者、大人が交ざり合った環境で、放課後夢パークに遊びに来た、学校に通う子どもたちとも交流する。
フリースペースえんが入る、川崎市子ども夢パークは森のように広い敷地だ 基本的に平日の10時半から18時まで開いているので、利用者はいつ来て、いつ帰ってもいい。ランチは毎日、希望する子どもたちとスタッフで手作りし、皆で一緒に食べる。筆者も1食分250円を支払い、この日のミートパイとサラダのランチのご相伴に預かった。本格的で美味しいメニューを、リラックスして皆とワイワイ食べる子どもたちは楽しそうだ。