<東京暮らし(16)>「不登校」を考える (3/6ページ)

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そんなフリースペースえんで、西野さんやスタッフ、子どもたちから教わった話を紹介したい。

中島 33年という長きにわたり、不登校に関わってらっしゃいますね。

西野 不登校はいのちに関わる問題です。今まで出会った子どもたちの中で、救えなかったいのちが複数あります。自らいのちを絶つ子どもたちをなんとしても救いたい。これからもできる限り、不登校の問題に関わっていくつもりです。今や不登校の子どもが16万人ですが、実はそれより深刻なのは、ひきこもりの多さです。内閣府の調査では15~39歳までのひきこもりの人が54万人ですが、40~64歳はそれ以上の61万人。近年「8050問題(注・80代の親が50代のひきこもりの子どもの生活を支える、ひきこもりの長期化)」が注目されるようになりました。今年は特にいろいろな事件の報道があり、ひきこもり=危険ではないかとか、不登校の延長線上にひきこもりがあるのではと、不登校児の親は恐怖を抱くわけです。そんな親は、自分の不安から「おまえ、このままだと人生終わっちゃうぞ」とますます子どもを追いつめがち。でも、33年間そんな子どもたちを見てきた僕は思います。きっと、大丈夫。なんとかなると信じる。その子の「今だ!」はきっとくる。だから今は、その子をありのまま受け止めてあげて欲しい。子どもを信じて、いのちに寄り添ってください。安心感に包まれて、心と体の休憩ができたら、子どもはいずれ自分で考え、また挑戦をし始めます。

夢パークには子どもたち手作りのウォータースライダーなどの遊具が 夢パークには子どもたち手作りのウォータースライダーなどの遊具が

夢パークには、「禁止」の看板がない。月・水・土・日曜は工具も使えるから、自分の責任で自由に使ってものを作ったり、遊んだり。ケガや失敗を重ねて乗り越える力を育むのが目的だ。社会環境の変化で、今の家庭には余裕がなくなった、と西野さんは言う。

親が「できないこと」を受け入れる余裕がない。

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