「死ぬなんてありえない」脳にはリアルな死の実感から逃避するメカニズムがある(イスラエル研究) (1/3ページ)
Rasi Bhadramani
死はある意味平等であり絶対である。生きとし生けるものは最後に死を迎える。それは私もあなたも同様であり、そう遠い未来ではない。天命を全うしたとしても数十年先、なんなら今この瞬間、突然死を迎えることだってある。
だが日々自分の死を実感するのは難しい。メメント・モリとは言うものの、自分に近しい人や有名人の死、事故や病気で感じることはあっても、毎日死と隣り合わせにあることを忘れがちなのだ。
だがそれもそのはずだ。実は脳にはこの避けることのできない運命をリアルに感じさせないメカニズムが備わっているのだという。
・脳は自分が死ぬことを認めない
イスラエル、バル=イラン大学の研究グループによると、脳は死を他人にしか訪れない不運と認識することで、その恐怖から私たちを守っているのだという。
「脳は死が自分にも関係があるのだということを受け入れません」とYair Dor-Ziderman氏は話す。
「この根源的なメカニズムのおかげで、自分と死が結びついてしまうような情報を脳が受け取ると、どこからともなくそれは信頼できないと告げられます。だから、それが信じられないのです。