約5300年前のミイラ、エッツィ(アイスマン)は最後の日々をどう過ごしたのか?コケ類の分析で新事実が判明 (3/6ページ)

南チロル考古学博物館に展示されている復元されたエッツィの姿image credit:Thilo Parg / Wikimedia Commons
・シュナルスタール南側の標高の低いところから高地を目指したか
エッツィの消化器官から発見されたコケは、まるで栄養価のないものだった。
おそらく、エッツィはコケを食べ物として口にしたのではなく、襲撃を受けた後で傷を治す薬として摂取したと考えられる。
あるいはこのヒラゴケは、エッツィの胃から見つかったアカシカの肉を包んだものだった可能性もあるかもしれない。
研究者たちは、科学雑誌「プロス・ワン」に次のような論文を掲載している。
ヒラゴケや生態学的に似ているミズゴケのようなほかのコケの存在は、アイスマンが最後の旅で、南チロルのシュナルスタールを北へと登るルートをとったことを裏づけている。
彼の大腸から見つかったミズゴケが、彼が絶命する前の最後の数時間、シュナルスタールの南側の標高の低い場所にいたことを示している。
彼はそれから初めて登り始め、ついに3000メートル以上の高地で力尽きた。