「歩きスマホは、目にも悪影響!」 眼科医が教える視力低下のメカニズムとは (3/5ページ)

新刊JP

スマートフォンを見続けること、特に寝る前のスマートフォンや電車や車の中や歩きスマホなど揺れる環境での長時間のスマートフォンの使用は、脳への負担がかなり大きくなります。

――なぜ揺れる環境でスマートフォンを見ることは良くないのですか?

平松:揺れる環境にいると、スマートフォンと目の距離が一定に保ちにくいですよね。常に脳がピントを細かく合わせ続けないといけない。そうなると、パソコンでいうところのメモリをたくさん使う状態になるんです。もしくは、脳が疲れてしまうといったほうが分かりやすいかもしれません。その結果、目も見えにくくなってくる。

■「売れる要素」よりも「エビデンスがあるもの」が大事 ――「ガボール・アイ」でトレーニングすることで、脳の処理能力を上げる。そもそもこの本を出された経緯をお聞かせください。

平松:眼科医として「目をよくする方法はないんですか?」ということを患者さんからも、テレビに出演したときも聞かれたりするのですが、実際はないんですよ。もちろん理論的に視力回復するであろう方法は沢山あります。そのなかから副作用のないものをご紹介してきました。ただし、どんなに理論的に優れていたとしても、実際に患者さんを対象として直接的な因果関係を証明しているものは残念ながら一つもなかったのです。

ただ、4、5年くらい前ですかね。たまたま「PubMed」という医学系の英語論文を調べられるウェブサイトで老眼について調べていた時に、「ガボールパッチ」についての論文を見つけたんですね。
でも、どう見ても眉唾ものっぽいじゃないですか。だから、まずは当時勤務していた病院の院内研究で、近視と老眼の職員30~40人ほどを対象に試してもらって、結果を見てみたんです。

そうしたら8割ほどの人が、平均0.2ほど視力が上がるという良い結果が出まして。これは全くよくならない2割の人を含めているので、改善した人の中には0.4から0.5良くなった人もいました。

――実際にやってみてもらったら効果が見えた、と。

平松:そうです。さらに連続講演会で2回以上講義があるときは聴講されている方々に試してもらったりして。

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