〈企業・経済深層レポート〉 スマホの躍進、消費税増税… 逆風が吹き荒れる 漂う不安要素 (2/2ページ)

週刊実話

これまでは、性能面でアーケードゲームにかなわなかった家庭用ゲームですが、半導体の技術革新や量産体制の構築などが一気に進展しました。その結果、家庭用とアーケードにおける技術的な差は小さくなり、家庭でもゲームセンターと同じようなゲームができるようになったのです」(経営コンサルタント)

 さらに、インターネットとスマートフォン(以下、スマホ)の普及がゲームセンターを苦しめる。
「ゲーム市場自体もスマホがメインになり、ちょっとしたゲームならスマホで遊べます。UFOキャッチャーもスマホでプレイできますし、もはやゲームセンターに出向いてまで遊ぶ必要性がほとんどなくなってしまいました」(同)

 客足が遠のく上に、コストも増加する。
「近年のアーケードゲームは、家庭用ゲームやスマホに負けないように、ネットワーク通信主体のものが主流になりつつあります。従来の導入費用や電気代に加え、通信費などの固定費が加わりました」(同)

 スマホや家庭用ゲームではできない性能を持っているため、新型ゲーム機は価格も上がっているという。
「しかも、筐体が大きくて場所も取りますからね。導入をためらえば、ゲームセンターの魅力が減少するだけ。スマホと差別化するためには、積極的に導入するしかないのです」(ゲームセンター関係者)

 客離れが激しくコストが増加したゲームセンターは、市場が急激に縮小。後発のスマホゲーム市場は、わずか数年で1兆円を突破することになった。

 とどめを刺したのが消費税の増税だ。
「ゲームセンターは、利用者の利便性を高めるため、1プレイの料金を100円、つまりワンコインが定着しています。消費税が増税されたからといって、プレイ料金を“値上げ”するわけにもいかないのです」(前出・経営コンサルタント)

 ’14年の消費税増税時もプレイ料金に価格転嫁できていない。その結果、増税直後に倒産件数が急増した。
「業界も、プレイ料金を上げる試みを行ってはいますが、『ゲームは1プレイ100円』という“価値観”を崩せそうにありません。10月に増税されたことで、このビジネスモデルを保つのも限界ですが、打つ手がないのが現状です」(同)

 低迷するゲームセンターを救う手立ては、まだ見つかっていない。

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