渋すぎる!平隊士の身分を貫いた新選組の“仕事人”蟻通勘吾の美学【下】 (3/5ページ)

Japaaan

4月19日には宇都宮城(現:栃木県宇都宮市)の籠城戦、その後も白河城(別名:白河小峰城。現:福島県白河市)と転戦するも、勘吾は閏5月1日の戦闘で瀕死の重傷を負ってしまいます。

新政府軍の銃撃により、瀕死の重傷を負った勘吾(イメージ)。

勘吾の負傷について詳細な記録はないものの、もしかしたら新政府軍が誇る最新鋭の銃砲によって「蜂の巣」にされたのかも知れません。どんな剣術の達人であろうと、一発の銃弾には敵わない……そんな現実を突きつけられた心中は、察するに余りあるものです。

さて、後方へ搬送された勘吾ですが、いかんせん負傷の範囲が広すぎて、手の施しようがありません。

匙を投げられてしまった勘吾はそのまま放置され、戦闘の趨勢を目にすることなくひっそりと……。

蟻通勘吾は「二度死ぬ」、最期まで闘い抜いた不屈の闘志

……くたばるようなタマではありませんでした。

「もうどう見ても絶対死ぬでしょコレ」と言うことで「討死」とされた勘吾は、不屈の闘志で重傷を治してしまいます。

「渋すぎる!平隊士の身分を貫いた新選組の“仕事人”蟻通勘吾の美学【下】」のページです。デイリーニュースオンラインは、蟻通勘吾山野八十八新選組幕末武士カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る