元プロ棋士・ひふみんに聞いた「感情のコントロール術」 (3/4ページ)
それはなぜですか? あ、えっと、議論を続けても平行線になるだけで、答えが出ないんですよ。だから理性を保つことが大事です。その、理性は、人間でいうと“目”ですよね。 目? あ、あのですね、目というものがしっかり見えないで道を歩くと、つまずきます。でも、しっかり見えていると、道をまっすぐ歩けます。それに該当するのが、理性です。だから、その、理性っていうものを、しっかり使って歩んでいくと、脱線はしませんよ。 よく「喧嘩するほど仲がいい」とか「議論できるのがいいカップル」と言われるけど、必ずしもそうとは限らないんですね。 あ、はい、えっとね、我々が幸せに人生を送っていくために必要なのは、やっぱり、理性ですからね。
■相手の欠点が気になる人には、“丸太”のような欠点がある
さっきの理性の話につながりますが、ひふみんさんはどんなに敗戦を経験しても悔しさを見せないですし、感情のコントロールがうまいなと思います。 あ、ああ、はい、ありがとうございます。 わたしは仕事でも恋愛でも、何か嫌なことがあるとすぐに感情を爆発させちゃうんですが、理性で抑えるのってどうすればいいんでしょう? そうですね。あの、こういう考え方もあるんですよね。たとえば、相手に嫌なことを言われたとする。その人の欠点は、おがくずのような、小さな欠点。おがくずっていうのは、あの、木のなんか、ちっちゃいもんです。 (ハムスターを飼うときに床材として使うアレかな……?) それは相手の欠点だから、なんとか、直してほしいと思う。おがくずを取り除きたいと思う。でしょ? めちゃくちゃ思います。なんだったらおがくず思いっきり引き剥がす勢いで、ストレートに指摘する。 でもね、そのおがくずのような欠点を取りたいと思っているあなたにはね、あの、丸太のような欠点があると。こんなね、目には入りきらないような、大きな欠点があるんですよ。 グサッ――! だからね、欠点は誰にでもあるということを、覚えておかなきゃいけない。あ、つまり、自分にはもしかすると、相手より大きな欠点があるかもしれないのに、他人を裁いてはいけないんです。