「戦国時代の騎馬合戦は絵空事」説に異議!武士らしく馬上で武勲を立て「槍大膳」と称された武将【上】 (2/3ページ)
「未熟な内から片手綱をされては基本が身に付かず、見栄えも悪うございます故、まずは両手の手綱さばきを修練なされ」
【原文】「片手綱と申すは、よくよく馬を乗り覚え、巧者になりなされてこそ片手にて召すべきに、未だ鍛錬もまゐらずして、さやうに馬を召すに付きては、その身なりも悪しくおはしますほどに、必ず片手綱無用になさるべし」
※『甲陽軍鑑』品第六「信玄公御時代大将衆の事」より。
基本スキルが身についていない内から、応用テクニックに手を出すな……確かにもっともな指摘です。しかし、弥九郎はそんな常識に真っ向から反論します。
「大将たる者、いちいち馬から下りて戦うようではカッコ悪い。軍勢の指揮も戦闘もすべて馬上でこなせるよう、手綱は片手で操れねばならんものじゃ」
【原文】「侍の頭を仕つらん者は馬より下りて鑓を合せ、高名すること多くはあるまじ。馬の上にて下知を致し、そのまゝ勝負をせんならば、片手綱を達者に覚えてこそ」
※『甲陽軍鑑』品第六「信玄公御時代大将衆の事」より。