光秀・信長・秀吉…戦国大名に学ぶ「早死にするめし」「モテモテ長寿めし」 (3/3ページ)

日刊大衆

戦国武将ではありませんが、江戸時代の十一代将軍・徳川家斉は、生涯40人以上の女性に55人の子を産ませました。その秘訣は、牛の乳を加工した“白牛酪”にありました」

■今も昔も変わらない、元気になる食材

 どうやら、テストステロンの分泌を促す動物性タンパク質が重要なようだ。

「信長が好んだ食材の一つが、鳥の胸肉、今で言う焼き鳥です。当時は鶴やキジの肉を鷹狩りでとっていました。もちろん、鳥の肉はテストステロンの分泌を促します」(前同)

 動物性タンパク質でいうと、やはり牛肉。南蛮人宣教師ルイス・フロイスが、こう書き残している。〈私たち(西洋人)の食物も、彼ら(日本人)の間ではとても望まれている。とりわけ、日本人が嫌悪してきた卵や牛肉がそうなのです。太閤様(豊臣秀吉)まで、それらの食物をとても好んでいます〉

 戦国時代、南蛮貿易が盛んになるにつれ、牛肉を食べる習慣が日本に根づいたのだ。「秀吉は天正15年(1587年)にバテレン追放令を発し、キリシタンを弾圧すると同時に、牛馬の売買や食事を禁止したが、それ以前より、猪や鹿などの肉を食べる文化は普及していました」(前出の跡部氏)

 その秀吉はすごい。「秀吉は、“強精剤”として、朝鮮出兵した島津義弘から2頭分の虎の塩漬け肉を送ってもらっています」(前出の永山氏)

 秀吉ゆかりの“ビンビンめし”としては、強壮食材たっぷりの“太閤スープ”があるという。「材料は鶏がら、手羽、豚肉、豚あばら、ニンニク、しょうが、シイタケ、リンゴ、カツオ節、クコの実などです」(前同)

 漢方に詳しい薬剤師の平地治美氏は「クコの実は目や肝臓によいとされます」という。戦国武将たちは、ただやみくもに動物性タンパク質をとるだけでなく、意外や意外、幅広く健康食材をとっていたのだ。

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