歴代総理の胆力「池田勇人」(1)「経済のことは、この池田にお任せ下さい」 (2/2ページ)
また、中国とは政経分離とする一方で、日中貿易を模索する一歩としての「LT貿易」を開始した。さらには、昭和39(1964)年には「IMF(国際通貨基金)八条国」への移行、「OECD(経済協力開発機構)」への加盟を達成、いわゆる先進国への仲間入りを果たすことに成功した。戦前のアジアの政治大国が、敗戦を経てこんどは経済大国として甦ることができたのは池田の功績と言ってよかった。
■池田勇人の略歴
明治32(1899)年12月3日、広島県生まれ。京都帝国大学法学部卒業後、大蔵省入省。難病を得て休職。復職後、大蔵次官。議員1年生にして、蔵相。昭和35年7月第一次内閣組織。総理就任時59歳。昭和40(1965)年8月13日、ガンのため死去。享年65。
総理大臣歴:第58~60代 1960年7月19日~1964年11月9日
小林吉弥(こばやし・きちや)政治評論家。昭和16年(1941)8月26日、東京都生まれ。永田町取材歴50年を通じて抜群の確度を誇る政局分析や選挙分析には定評がある。田中角栄人物研究の第一人者で、著書多数。