三国志ファンなら絶対見たい!幻の歌舞伎十八番の一つ「関羽」とはいったいどんな物語なのか? (4/6ページ)
三国志に登場する名馬)に騎乗した唐装束(からしょうぞく。ここでは大陸風の武装)のいでたちなど、日本の武士とは趣を異にするインパクトがあったそうです。
ちなみに、景清の扮した張飛はハリネズミのようなヒゲと、穂先が蛇のようにうねった蛇矛(だぼう)がトレードマーク、関羽と並んで両雄とも『三国志』ファンにはたまらない?好演が目に浮かびます。
一方、ツッコミどころもさて、この演目は「範頼が頼朝公から謀叛を疑われて失脚」した史実が元ネタとなっていますが、それ以外はほぼフィクションです。
まず、最初に範頼の野心を阻止しようと張飛に扮した平景清ですが、その姓からも察しがつく通り、彼は平家方の武将です。
壇ノ浦の戦いで捕らわれてからは主君への忠義を全うするため、「源氏の施しは受けぬ」とばかり絶食、そのまま餓死してしまいました。
そんな「アンチ源氏」の景清ですから、源氏の内乱は大歓迎、その場に生きていればむしろ範頼をそそのかす側に回っていたかも知れません。