自業自得は実は間違った意味で使われている。自業自得の本当の意味とは (2/2ページ)
理由は単純で、善因善果であれ悪因善果であれ、結果がよいときはそのまま幸福でいれば不満もないが、善因悪果や悪因悪果の場合は、なんとかしてその人に結果を納得してもらう必要があったのだ。
■善因は善果を生み、悪因は悪果を生む?
すなわち、どんなに努力しても幸せになれない場合は「きっと前世におけるなんらかの行為が原因となってこの世では良い結果に繋がらないだけだから、今は我慢して良い業を積んでおけば、次の世では善果として現れますよ」、あるいは「いまは悪いことをしているけれど前世で積んだ善因のおかげで幸せなので、次の世のためにも悪因を積むのはやめなさいね」などの複雑な因果関係の説明として用いられたのが「自業自得」なのである。
■急ぐべからず
「自業自得」とは冷たい言葉だと思われがちだ。しかし、捉え方を少し変えると、長期的に考えればやはり善因が善果を生み、悪因は悪果を生む、という因果応報の原則は変わらず、ただ時間的な遅速が存在しているだけだという諭しの言葉になる
筆者も受験自体は「悪果」となってしまったが、猛勉強の中で培われた忍耐力は多くの「善果」に繋がった。「自業自得」を肯定的にとらえ、長い目で物事を捉で悪果に負けずに善因を積んでいくことができるだろう。