精神科医が教える「怒りやすい人」と「怒りにくい人」の違いとは? (2/5ページ)

新刊JP

このようにして、イライラと怒りは無限に循環・増殖し、私たちの世界を破壊し、住みにくい世界へと変えてしまいます。

たとえば、上司に叱られた部下が家に帰って妻にあたり、ストレスがたまった妻は子どもにあたり、子どもは学校で弱い子をいじめるといった具合です。

――負のループですね…。

藤井:近年、あおり運転がクローズアップされています。私もあおり運転されて怖い思いをしたこともあるし、逆に前の自動車がノロノロと運転していると、ムッとしてしまうことがあります。

みんながイライラと怒りの問題を抱えて生きているのが、この社会です。その一つの解決法として、私が提示しているのが怒りをも客観視する「マインドフルネス」なんですね。これは私自身の経験にも基づいています。ちなみに私のモットーは「マインドフルネスで幸せになる!マインドフルネスで幸せな社会を創る♪」です。

社会全体が幸せになるためには、ひとりひとりの心の中の平和が実現することが必要だと思います。私の心が平和なら、私に接している人が影響を受けて、小さいながらも幸せな社会ができるでしょう。そうやって、影響をどんどん広げていくことが大切なのかなと。だからこそ、本という形にこだわったんです。

――「怒りをコントロールする」という意味合いでは、アンガーマネジメントが思い浮かびます。アンガーマネジメントとマインドフルネスはどのような点で違い、どのような点で重なるのか教えていただけますか?

藤井:その2つは並列に比較するものではなく、マインドフルネスの中にアンガーマネジメントがあると考えたほうがいいでしょう。

アンガーマネジメントは「マインドフル」に行うかどうかが成功の秘訣であり、その意味では重なっていると思います。実はマインドフルネスは「怒りのコントロール」だけでなく、すべてのことの成功に通じるんですね。

私たちがしている全てのことは、2種類に分類できると考えています。それは、「マインドフル」に行ったか、もしくは「マインドレス(うわのそら)」にしてしまったか。

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