精神科医が教える「怒りやすい人」と「怒りにくい人」の違いとは? (4/5ページ)

新刊JP

でも、「周りが見えないくらい急いでいたんだろう。トイレかな? もしかしたら後ろの座席には出産直前の奥さんが…」と別の見方をすることができれば、怒りは少しおさまります。

ただ、ポジティブに考えることができればいいのですが、普段からネガティブ思考ですと、いきなりポジティブに振れることは結構難しいですよね。だからまずはマインドフルネスになって自分を客観視することです。そうすれば自然に冷静な観方ができるようになります。

――藤井さんから見て、「怒りやすい人」と「怒りにくい人」の違いはどこにあると思いますか?

藤井:「怒りやすい人」は 怒りを誘発するような行き過ぎたネガティブな考え方をしやすい。一方で、わりと鷹揚に、つまりゆったりと考えることができる人は「怒りにくい人」といえます。

先ほどの「メールに返事がなかった」という例を引き出すと、返事がすぐ来ないことに「嫌われた」「失礼だ」と考える人と、「忙しいんだろうな」と考えられる人は何が違うのか。

その時の体調や環境も関係する因子になりえます。風邪で体調が悪く、自分の体が思うように動かないというときは、イライラしてしまいがちです。ただ、それは因子の一つであって、もっと本質的な問題は「自己肯定感」の強弱だと思います。

――なるほど。冒頭でお話した「自己肯定感」ですね。

藤井:そうです。自己肯定感とは、あるがままの自分を「それでよし」と感じることができる感覚です。自分は「あるがままでよい」ので、無理して周りに迎合しなくても、周りからも受け入れられ、愛されていると感じることができます。

自己肯定感は生まれてから今までの間に他者――特に親に自己を肯定され、そして自らを肯定してきた度合いによって決まりますし、長じては自分自身が肯定してきたかということが大切です。

一方でネガティブな感情に浸る時間が長ければ、自己肯定感は弱くなっていきます。さらにネガティブに考え、自己肯定感が弱まり…という負のループに入っていくわけですね。

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