精神科医が教える「怒りやすい人」と「怒りにくい人」の違いとは? (1/5ページ)
怒りにとらわれてしまい、強く人にあたる。
カッとなってすぐどこかに言葉を吐き出す。
言葉をぶつけられた方は深く傷つき、そうしてしまった自分自身も後々に自責の念にかられ…。そんな負の状態から、どう抜け出せばいいのか。もっといえば、怒りにとらわれてしまう自分を変えることはできないのか。
『怒りにとらわれないマインドフルネス』(大和書房刊)の著者で、40年の瞑想歴がある精神科医・藤井英雄さんに、私たちが怒りにとらわれているときに起きていること、そしてそこから抜け出す方法を聞いた。
キーワードは「自己肯定感」と「マインドフル」だ。
(新刊JP編集部)
■すべての問題は「マインドレス(うわのそら)」から始まっている――『怒りにとらわれないマインドフルネス』についてお話をうかがえればと思います。「怒りにとらわれない」という部分がとてもポイントになる一冊ですが、本を執筆した経緯から教えてください。
藤井:私は精神科医として活動していますが、最近、うつ状態で病院に受診されにいらっしゃる方の中で目立つのが、職場の上司からの理不尽なパワハラ・モラハラを受けて、心を病んでしまった方々です。
一方で、自らの怒りやイライラを相手にぶつけてしまい、人間関係を壊してしまう方も増えているように感じます。
こうした「怒り」を理不尽に相手にぶつけたり、イライラを外に出してしまう人たちにはある共通した原因があるんです。
――その原因とはなんでしょうか?
藤井:「自己肯定感」の弱さ。そして、他者を支配・抑圧することで弱い自己肯定感を補強しようとしていることです。他者を支配・抑圧できる自分はパワーがあると錯覚しているんですね。
強いものは自分のイライラを弱者に向け、その被害者はぶつけられたイライラをさらに弱者にぶつける。