昔の日本ではきちんとした座り方ではなかった「正座」が丁寧な作法に取り入れられた理由 (2/3ページ)

Japaaan

座った姿の在原業平/画像出典:Wikipedia「在原業平」

江戸時代以前の日本では、現在の「正座」に該当する「正しい、きちんとした座り方」は、「あぐら」でした。ですから、平安時代の装束である男性の袍や女性の十二単は、下半身部分が大きく作られており、正座よりあぐらに向いた作りとなっていました。

近隣のアジア諸国を見てみると、韓国でも正式な座り方は「あぐら」か「立膝」でした。『チャングムの誓い』などの韓国時代劇では、王や皇后など身分の高い人の前で、仕える人々がみんなそのような座り方をしています。

画像出典:Wikipedia「醍醐天皇」

また中国では椅子に座るのが正式だったため、当時の中国の文化を取り入れた奈良~平安時代初期の天皇などが椅子に座り、足を組んだ肖像画も残っています。

「昔の日本ではきちんとした座り方ではなかった「正座」が丁寧な作法に取り入れられた理由」のページです。デイリーニュースオンラインは、正座作法カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る