「寝ていないこと」を美徳とする文化を変える。気鋭の起業家が語る「睡眠の本当の重要性」 (2/5ページ)

新刊JP

もちろん、睡眠のノウハウを知りたいという人も役立つ内容になっていると思います。

――政策をつくる方々にも読んでいただきたいと。

小林:厚生労働省や経済産業省などの働き方改革を推進したり、労働についての制度変革を行っている省庁の方々にも、睡眠の重要性について知っていただき、世の中を根本から変えていく必要があると考えています。

――確かにこの本を読むと、個々が睡眠を改善するために工夫するだけでなく、組織がトップダウンで睡眠を大事にする文化や制度を採り入れることも必要だと感じました。

小林:そうです。睡眠の問題は一人で解決できるものではありません。社会や文化にも左右されるので、いくら個人にとって最適な睡眠のソリューションを提案しても、その人の生活やその人を取り巻く環境や文化も変わらなければ難しい面があります。睡眠時間もそうですし、朝型夜型といったクロノタイプもそれぞれ違います。

組織や会社、もっといえば国家として睡眠を尊重することが、個々人の睡眠改善につながる。みんなで解決していくということがこの本の重要なコンセプトになっています。

――小林さんも実際に睡眠に悩まれた経験があり、それがニューロスペースを起業するきっかけになったそうですね。

小林:はい。私も10年くらい前は睡眠に支障が出るほど働いていました。昔の文化が残っていて、上司よりも早く帰ってはいけないという社風もありましたし、睡眠を改善したいのにできないという環境がありましたね。そしてメンタルをやられてしまって。

そこで感じた、正当に眠る権利を言えるような社会であったらいいのに、という思いは起業のきっかけの一つになりました。

――忙しい時は睡眠時間をまず削減しようと考える人は少なくありません。そこで、睡眠を疎かにしてはいけない理由について教えてください。

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