ネガティブな思考にとらわれたら、まずは一呼吸。イライラを脱するために (2/5ページ)

新刊JP

藤井:過去の嫌な出来事ばかり追うのではなく、怒りや不快な感情を「今、ここ」の現実として捉えてみたらどうでしょう? 上司やパートナーの理不尽な言動が怒りの原因なら、自分を殺してまで我慢するのではなく、怒りをまじえずに冷静に「ノー」と言えれば怒りの感情は静まります。

「今、ここ」で、必要のない怒りの元になるネガティブ思考をやめること。そして、怒りの元にたいして「今、ここ」で必要な対処をすることは、どちらもマインドフネスの結果として得られるんです。

――本書の中にある、「感情は一巡する」という考え方は興味深かったです。感情は悲しみから恐れに変わり、そして怒りに変わっていくと藤井さんはご指摘されていますが、これは悲しみを断つことが怒らない秘訣と考えていいのでしょうか。

藤井:かなりの比率で、一次感情としての悲しみや恐れが怒りの原因となっています。その根底にあるのは幼いころからの傷つき体験と自己肯定感の弱さです。今ここにあらわれた怒りだけに焦点をあて、6秒数えて深呼吸して怒りを抑圧したり、リラクゼーションのテクニックを使ったりしても、根本の原因を断ち切らなければ怒りはすぐに再燃するでしょう。

怒りは悲しみと恐れを放置したために、今ここに現れているだけです。無視された悲しみと恐れが「気づいてくれ」と言っているんです。今ここに現れた怒りを通して、怒りの奥にある悲しみを癒し、恐れを乗り越えた時に自己肯定感が回復します。そして、怒りが喜びにつながり一巡するわけです。

――第2章で、怒りを鎮めるマインドフルネス瞑想が紹介されています。10秒で行う瞑想ですが、なかなか心が落ち着かないときは10秒以上やっても良いのでしょうか。

藤井:マインドフルネス上達の秘訣は、と聞かれれば、私は迷わず「毎日継続すること!」と答えます。10年ほど前にマインドフルネスの指導を始めた頃からずっとセミナーでも個人セッションでもそう言い続けてきました。

ですが、実はこの継続が難しいんです。

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