真偽検証が間違っていることも。フェイクニュースへの警告は真実を報じるニュースの信頼性を貶めている(米研究) (3/5ページ)

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・フェイクニュースや警告の有無は自分で体験した記憶を左右するか?
アメリカ、カールトン大学などの研究グループが『Political Behavior』(2月5日付)に掲載した研究では、自分で体験した出来事に関するフェイクニュースや、それに対する警告の有無が記憶に与える影響を検証している。
実験では、ネットで募集した434名の参加者に「映像処理における色の役割を解明することが目的」と告げた上で、ある政治テレビ番組を録画した4分間のビデオを視聴してもらった。
そのビデオでは、3人の政治家が医療保険制度改革についてそれぞれの意見を述べている。
視聴後、参加者には、そのビデオの内容に関する記事を読んでもらう。参加者が読んだ記事はどれも同じ構成だが、内容がわずかに異なっており、「映像に関する曖昧な内容」(対照群)、「政治家が話した特定の内容も記載」(真実グループ)、「一部の事実が変更された内容」(虚偽情報グループ)の3種類があった。
また、それらの記事は、内容の真偽にかかわらず、フェイクであると警告されているものと、されていないものがあった(つまり参加者は6グループに分けられていた)。
これらの記事を読んでもらったあとで、参加者にビデオの内容について質問し、内容を正しく記憶しているか、さらには間違った内容をきちんと見分けることができるかどうかを検証した。
その結果、対象群では、映像の内容の59パーセントをきちんと覚えていた。