真偽検証が間違っていることも。フェイクニュースへの警告は真実を報じるニュースの信頼性を貶めている(米研究) (4/5ページ)
しかし、虚偽情報グループでは46パーセントに低下しており、しかもフェイクの警告がなかった場合、実際にはなかった内容の33パーセント(対照群では18パーセント)までをビデオで話されていたと誤って回答していた。
なおフェイクであるとの警告は、記憶の定着をわずかに向上させるようで、虚偽情報グループでも警告があった場合は、内容の52パーセントを覚えていた。
一方、正しい記事は記憶の定着をうながすようで、真実グループでは、ビデオの内容の72~76パーセントをきちんと覚えていた。

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・誤ったフェイク警告は正しい記事の信憑性を損ね、記憶を低下させる
ただし、記事の内容が正しいにもかかわらず、それがフェイクであると警告が出されていた場合、記憶していたビデオの内容は68~70パーセントとわずかに低下した。
情報が正しいにもかかわらず、その信憑性を貶めて内容を疑わせるような警告は、その情報に記憶する価値がないという印象を与え、記憶するのが難しくなる。
これを「汚染された真実効果(tainted truth effect)」というが、今回の実験でもまさにそれが裏付けられた形だ。

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・ニュースは自らの体験の記憶すら左右する
この研究では、何かを体験したあとで、それについてのニュースを見ると、体験の記憶が影響を受けることを明らかにしている。