「30分の投資で生産性は上がる」 企業が仮眠の導入を進めるべき理由とは (3/5ページ)
そのうえで、部下をよく見て、配慮する。少し働き過ぎだなと思ったら、仕事量をコントロールして減らしてあげて、「しっかり寝てください」と声かけをして睡眠チームワークを作りあげる。こうすることはできるはずです。
ただ、急に「睡眠は重要だから早く帰ろう」と言い始めても、「また上層部の人が何か言ってるよ。早く帰れない状況だから睡眠不足なのに」という雰囲気になると思います。だから、上司やリーダー層、経営層が率先して早く帰るとか、仮眠を取る姿を積極的に見せて、その上でメッセージを伝えることが大切じゃないかなと思います。文化を変えるにはトップの行動と勇気が必要です。
――私は完全に夜型の人間で、朝型の生活に変えたいと思ってはできず…ということが続いています。無理せず、自分のクロノタイプに合わせる働き方に持っていったほうがいいのでしょうか。
小林:パフォーマンスが最も上がるのであれば、そうすべきでしょうね。ただ、会社がそれを認めてくれるかどうかという話になります。
編集や制作の仕事をしている人は不規則な方が多いですから、フレックス制度やリモートワークを導入した方がパフォーマンスを最大化できるのであれば、そう舵を切ることも検討すべきだと思います。
――どんな制度を取り入れるにせよ、目的となる「パフォーマンスの最大化」をしっかり見据えるべきということですね。
小林:「睡眠が大事と言われているから、会社としてこういう方針でいきます」といっても説得力がないですよね。上司が仮眠を取ってパフォーマンスを上げている姿を見せれば、自分もやってみようとなるかもしれない。
――その意味で、第4章で書かれている「仮眠」の重要性について聞いておきたいです。「このままではミスしそうだから一旦15分ほど眠ろう」ということで仮眠を取ったとしても、それを「居眠りをしている」とネガティブな意味で捉える人もいますよね。その「居眠り」から「仮眠」への意識改革をどう進めればいいのでしょうか。