「30分の投資で生産性は上がる」 企業が仮眠の導入を進めるべき理由とは (1/5ページ)

新刊JP

『ハイパフォーマーの睡眠技術』を上梓した小林孝徳さん
『ハイパフォーマーの睡眠技術』を上梓した小林孝徳さん

睡眠不足に悩まされる日本人。
OECDによる2018年のデータによれば、日本人の睡眠時間は平均7時間22分で主要28国中最下位だった。

睡眠に悩めばパフォーマンスは落ち、生産性も落ちる。
質の良い睡眠をとることができれば、生産性は上がる。
それを経営層が認識し、組織全体で睡眠の改善を進めていくことを提案しているのが、SleepTech(スリープテック)を活用し、組織の睡眠課題の解決に挑むニューロスペースの代表・小林孝徳さんだ。

『ハイパフォーマーの睡眠技術 人生100年時代、人と組織の成長を支える眠りの戦略』(実業之日本社刊)を著した小林さんに、本書の内容に触れながら、ここでは企業や組織の視点から睡眠を改善することの重要性についてお話をうかがった。
部下や社員たちはちゃんと睡眠を取れているだろうか? 振り返りながら読んでほしい。

(新刊JP編集部)

■組織全体が個人の睡眠をケアする。そのために何をすべきか?

――本書の第1章で「睡眠資本主義」という言葉が出てきます。これは個人の「睡眠」を「資本」として捉える考え方ですが、改めて「睡眠資本主義」とその中心となる「睡眠資本」について意味を教えてください。

小林:平たく言えば、個人がちゃんと睡眠をとり健康になることが、会社の健康と幸せにつながるということです。

これまではとにかく量をこなすことが、会社の利益や競争力につながると考えられてきました。今でもその考え方はマジョリティでしょう。一方で睡眠資本主義では、睡眠をしっかりとっている社員がいる会社が、資本主義の中で競争優位性を保つことができると考えます。

睡眠をとることで、ミスが少なくなり、感情的にも穏やかになる。ストレス耐性も柔軟になる。実際、睡眠をしっかりとられているリーダーのほうが部下をちゃんと見ていて、周囲に対する気遣いもできているという声を聞きます。

生産性を高めるためには、まずそこで働く個人の心身が健康であることが第一です。

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