なぜ、人は呪いを信じるのか? (5/6ページ)

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こうした要素は、本質をでたらめに、早合点してしまうことにつながる。一方、神経症は呪いに対して心配や不安をつのらせ、常に頭から離れない状態にしてしまう。

 極端なケースでは、呪いを信じ込むと自分に自信がなくなり、将来の成功も危うくなる。心理学者は、これを自己達成的予言と呼んでいる。

 こうなると、不幸を避けられないという認識が生まれ、災難をほのめかされると、否定的な結果を招く。これをノセボ効果という。まったく無害な薬を服用しても健康を害してしまう現象だ。

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VeraPetruk/iStock

・呪いを信じる社会的要素

 呪いの影響は、その文化的背景から発生することもある。とくに、教育や社会の中で出回っている話を通して、呪いの概念は長い時間をかけて不動のものになっていく。結果的に、文化として社会に受け入れられ、もっともだと思われるようになる。

 例えば、「邪眼」は世界中で知られている。もともとは、悪意を持って睨みつけることで相手に呪いをかける魔力だが、最近では、大成功した人がまわりから羨望と嫉妬を集めると、その羨望と嫉妬の眼差しでその人の幸運が帳消しになってしまうという呪いになっている。

 社会的には、マスコミ報道が呪いという概念を生み出すことがある。

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