実年齢は59歳だが体は23歳。DNA研究で明らかとなった、老化が遅いスーパーエイジャーの存在(米研究)

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実年齢は59歳だが体は23歳。DNA研究で明らかとなった、老化が遅いスーパーエイジャーの存在(米研究)
実年齢は59歳だが体は23歳。DNA研究で明らかとなった、老化が遅いスーパーエイジャーの存在(米研究)

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 実際の年齢よりも体が40歳以上も年老いている高齢者がいる一方で、加齢が驚くほどゆっくりと進む人もいる。

 「スーパーエイジャー」と呼ばれる人々は、高齢者だというのに、生物学的な年齢は20代でも通用してしまいそうなほど体が若いのだそうだ。

 今回、4000名を超える57歳以上の人を対象に、そのDNAの変化を観察し、生物学的年齢と実年齢とに意外なギャップが存在することを発見したのは、アメリカ、南カリフォルニア大学の研究グループだ。
・エピジェネティクスで老化速度を調査

 この研究グループが行なったのは、人々のエピジェネティクスの調査だ。

 エピジェネティクスとは、DNAの塩基配列はそのままに、遺伝子発現のスイッチが切り替わるような変化のことだ。

 このような変化が起きると、DNAの並びはなんら変わらないのに、細胞がその遺伝子をそれまでとは違った読み方をするようになる。すると体の機能が変わったり、場合によっては病気を発症することもある。

 エピジェネティクスを引き起こす有害要因には、喫煙・ストレス・汚染・肥満などがあるが、こうした変化の量を調べれば、その人の体の老化速度を知ることができるというわけだ。

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・実年齢よりも体が年老いている人、若い人

 研究グループは、被験者から血液を採取し、これを最近考案された3つの”エピジェネティック時計”に照らし合わせて、その体の年齢を割り出した。

 その結果明らかになった実際より老けている人の一番極端な例は、実年齢は66歳だが、生物学的には114歳と判定された人だった。

 反対に、実年齢は59歳だが体は23歳という、極端なまでに生物学的な年齢が若い人もいた。

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Ridofranz/iStock

・老化を加速、あるいは減速させる社会的要因

 じつはこの研究のそもそもの目的は、老化を加速あるいは減速させる社会的な要因を探ることだった。
 そのため、こうした結果は学歴・トラウマ・メンタルヘルス・人種・性別といった要素とも比較され、それらの老化速度に対する影響が分析されている。

 すると、まず女性である場合は老化が2年遅くなることが分かった。これは女性が男性よりも長生きすることを考えれば肯けるだろうと、研究グループは話す。

 逆に、肥満は最大で18ヶ月老化を速めることが判明。さらに精神疾患の既往歴は4ヶ月、さらに子供時代の健康不良も老化を加速させることが分かった。

 また理由は不明だが、子供時代の社会経済的地位の低さと飲酒関連の問題は、老化を遅くするという意外な結果も得られたとのことだ。

 この研究はアメリカ科学振興協会の学会で発表され、3月に学術誌に掲載される予定だ。

References:express / archyworldys/ written by hiroching / edited by parumo
追記:(2020/02/24)本文を一部訂正して再送します。
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