「うるう年」は実は4年に一回じゃない?! メカニズムを天文学の専門家に聞いてみた #もやもや解決ゼミ (2/4ページ)
なぜ単純に4年に一度じゃないの?
現在使われている「グレゴリオ暦」は、1582年から使われている太陽暦(地球が太陽の回りを1周するのにかかる時間を基にした暦)です。それ以前は同じく太陽暦の一つである「ユリウス暦」がヨーロッパで使われていました。
ユリウス暦では「西暦年を4で割り切れる年」をうるう年と定め、この年は1日多い366日にしていました。なぜ1日多くするのかというと、「暦と回帰年(地球が太陽の回りを1周するのにかかる日数)とのずれ」を修正するためです。
太陽暦は1年を365日と定めていますが、回帰年は約365.24219……日なので毎年約0.2422日ずつ差が出てしまいます。その差を補正するために、ユリウス暦では4年に一度366日にして、その差を修正しようとしたのです。
しかし、4年に一度366日にすることで1年の平均日数は365+1/4=365.25となり、今度は回帰年よりも長くなってしまったのです。1年だとわずかな差ですが、ユリウス暦は1600年もの長い間使われたため、16世紀には10日もの差が生じていました。

この問題を解決するために、当時のローマ教皇グレゴリウス13世が学者たちに暦の研究を行わせ、ユリウス暦を改良した「グレゴリオ暦」を制定しました。
グレゴリオ暦は、暦と回帰年のずれを最小にするために「400年間で97回うるう年を置く」計算になっています。先ほど挙げた「暦年が400で割り切れる」「西暦年が4で割り切れるが100で割り切れない」というのは、この400年間で97回うるう年を置くための規則なのです。
400年間で97回うるう年を置くと、暦の上での1年は365+97/400=365.2425となり、回帰年の365.2422との差は約27秒とかなり小さくなります。