戦国「10大奇襲」秘聞(4)毛利元就「あなたについていきます」のデマ (2/2ページ)
「備前国(岡山県)を支配していた浦上氏の家臣に宇喜多直家と中山信正という人がいて、中山は上司に対してナメた口をきく男だったようで、主君の浦上はこの謀反の噂もある中山の殺害を宇喜多直家に命令しますが、実は中山は直家の奥さんの父親でした。直家は、自分の祖父の仇である人物も同時に殺害することと引き換えにこの命令を受けます。直家は、義父の城・沼城の向かいの川を挟んだ鷹狩り場に義父を招いてたびたび接待します。気を許した中山はこの川に橋を架けたらと言います。直家は義父を油断させ橋を架けさせて城に渡れるように仕向けたわけです。そしてある時、沼城で酒を飲んで酔い潰れた姑の背後から刀で突いて殺し、そのまま待機していた自分の家臣たちに橋を渡ってこさせ、沼城を乗っ取ってしまいます」
河合敦(かわい・あつし)1965年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(日本史専攻)。多摩大学客員教授。早稲田大学非常勤講師。歴史作家・歴史研究家として数多くの著作を刊行。テレビ出演も多数。主な著書:『早わかり日本史』(日本実業出版社)、『大久保利通』(小社)、『日本史は逆から学べ《江戸・戦国編》』(光文社知恵の森文庫)など。
房野史典(ぼうの・ふみのり)1980年、岡山県生まれ。名古屋学院大学卒業。お笑いコンビ「ブロードキャスト!!」のツッコミ担当。無類の戦国武将好きで、歴史好き芸人ユニット「六文ジャー」を結成し、歴史活動も積極的に行う。著書に『超現代語訳戦国時代』『超現代語訳幕末物語』(ともに幻冬舎文庫)、『戦国武将の超絶カッコいい話』(王様文庫)がある。