何故人は誰もいない場所で霊を見るのか?ストーン・テープ・セオリーと「地縛霊」の関連性 (3/10ページ)

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Peter H from Pixabay

・霊は人間のイメージ?

 シジウィックと同時代のエドマンド・ガーニーは、「場所の記憶」の概念をさらに詳しく述べ、1888年の協会誌に、ある種の幽霊は従来のような感覚で"出る"のではなく、むしろ人間の有機体としての肉体によって刻印されたイメージが生き残っていて、ある種の敏感な人だけが時々知覚できるものだと考えた。

 ガーニーも、こうした刻印プロセスがどのようにして起こるのかは、はっきりわからなかった。「それがどのようにして起こるのか、正体はなんなのかは、はっきりわからないが、こう思わざるをえない。記憶が場所や物体に記録されるプロセスがあるのかもしれないと」


・敏感な人間の前に招待を表す記憶の痕跡

 たくさんの研究者や理論家が、長年の間に「場所の記憶」や地縛霊という考え方を発展させたが、そんなひとりに心霊現象研究協会出身者のH・H・プライスがいる。

 1939年のプライスの著書『Haunting and the Psychic Ether Hypothesis』には、記憶の痕跡はある物体に宿るだけでなく、超常現象や超自然の力に対する感性や適性をもつ人間の前に正体を現すものだと言っている。
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